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基本設計
「実空間に建てる意味を模索する」というテーマに応えて、実空間に特異な現象として「材料が同一性を保ちつつ全体性を獲得して建築へと変容すること」に焦点を当てて変容の過程を注視するためのパビリオン『変容の器』を設計しました。
『変容の器』は地面に立てたロッドに帯を張っていくことで蕾が花開いていくような施工方法に特徴があります。このようにロッドの弾性変形が帯によって張られる膜の引っ張りと釣り合うことで形が生まれる「ベンディングアクティブ・テンサイル・ハイブリッド構造」は建築構造の分野で近年盛んに研究されている形式の一つです。
パビリオンに張られた曲面はメビウスの帯を成し、パビリオンを縁取るロッドはひとつながりになっています。位相を定めたロッドに帯を張っていき距離を設定していくことで全体性の在り方が変化して建築へと変容していきます。
解析した曲面形状に合わせたロッド形状の生成(水色)
釣り合い形状の解析②
ロッドと曲面は滑らかに接続されたが横座屈が生じている。
曲線による形状の設計
解析のための初期形状生成
釣り合い形状の解析①
曲面とロッドが滑らかに接続されていない。
納得のいく形状が得られたか?
座屈せず曲面とロッドが滑らかに繋がっている。
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